廃止線回想(11) 日中線



 日中線は喜多方から熱塩までの11.6kmの短い路線ですが、 もともとは野岩羽鉄道という今市から米沢までの縦貫線の 一部として1938年(昭和13年)8月18日に開通しました。 この壮大な計画線・野岩羽鉄道は、旧国名の下野、岩代、羽前から 一文字ずつとって命名されたそうです。
 私が訪ねた1972年にはC11が1日3往復の列車を 牽いていました。3往復といっても朝夕のみで、名前とは裏腹に 日中は走らないと揶揄されていた典型的なローカル線でした。 途中駅はすべて無人で、終点の熱塩も無人駅です。熱塩には 転車台はなく、到着した列車は車掌さんの誘導で機まわしを 行います。ポイントの切り替えも車掌さんの仕事で、このとき ばかりは車掌さんも大忙しです。


出発前のC11



逆行で客車に連結
後部確認

車掌さんの誘導で機回し中のC11

熱塩で出発を待つC11




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