東横モハ524 (1/87・12mm) | トップページ 目次ページ |
さて、このキットは鉄道研究会50周年の記念品として配られたものです。 すでに80周年を迎えているので30年前の製品ですね。 製造はOB倉持さんの乗工社に依頼しています。 87分の1の12mmであること、 戦前の姿であることから、自分のモノはとっくに処分して しまったのですが、30年も温めた友人が飾りたいというので 製作を引き受けた次第なのです。 追加工作は不要、動力は含まれていませんが展示用なのでこれも不要、 そんな条件で引き受けましたが、丁寧な素組を目指したつもりです。 |
外板に窓枠とドアをハンダづけした状態です。 前面と側面の継ぎ目は客用ドア脇という構成になっています。 |
車体が四角になり補強アングルをつけた状態です。
客用ドアは下端を側板と揃えると上端に段がつきます。
屋根を落とし込んで、ここで位置決めするようになっています。
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屋根を固定しました。
実車は屋根が側板に覆いかぶさるようになっていますが、
この模型は内側に落とし込みます。
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床下機器は、エアータンクとブレーキシリンダーが挽き物、
それ以外はエッチング板を折って組立ます。
まるでワールド工芸の製品のようです。
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屋根上のランボードがついて形になってきたので実車と記念撮影です。
難関であり、この車両の特徴でもある運転席のヒサシを観察します。
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ヒサシもなんとか取付。
この製品、シル・ヘッダーやリベットはエッチングで表現。
ただ、二段エッチングを採用しておらず、シル・ヘッダー上の
リベットは凹ませて表現するという割り切り設計です。
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戦前のグリーンはマッハをはじめ各社の製品にありません。
いさみやで尋ねたところ「皆さん湘南色のグリーンを使っていますよ」
とのこと、車体は湘南色にしましたが、違和感ありません。
屋根はいさみやの鉛丹色です。
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電車とバスの博物館に展示されている実車のナンバーは、
切り抜き文字で色は銅色っぽい色でした。
キットには含まれていませんし、製品もないようです。
手持ちのTOMIXの583系のインレタで代用しました。
番号には特にこだわりがないので、社会人になった52年4月から524としました。
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製作中、16m級のシル・ヘッダー付の車体は客車に通じるものがあり、
かわいいと思ってしまったのですが、完成写真にその雰囲気は再現できていませんでした。
模型の写真も難しいものですね。 (2016年9月 H・T)
参考文献:鉄道車両ガイド22 東急デハ3450 ネコ・パブリッシング |
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