ロッドの製作・塗装

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 ロッド・塗装8【完成】 2012年12月30日




●クロスヘッド
 クロスヘッドの裏蓋押さえですが、アプローチは良かったのですが、強度が不足ですぐに外れてしまいました。 そこでクロスヘッドへの差し込みを2ケ所とし、押さえ金具をV字形としてみました。
 右側に押さえを取付けたら、何故か左側もスライドバーから外れるようになってしまい、 両側ともV字形押さえを付けることになってしまいました。



●石炭
 テンダーにはN用の石炭を積みました。 固定は水で薄めた木工用ボンド、バラストの固着と同じ工法です。 色は製品のままで、特に着色していません。



●ナンバープレート
 16番でもナンバープレートは小さくて気を使うのですが、Nのナンバープレートの大きさは驚異的です。 切り離しは糸ノコを使いましたが、切るというよりはむしり取る感じでした。





●乗務員
 キャブにナンバープレートを貼り、窓ガラスを入れます。 ついでにTOMIXの機関士と機関助士に常務してもらいました。



●連結器
 フロントの連結器はホワイトメタルのダミーです。 34番は正面だけ形式入りのナンバープレートが残っていました。 さすがに形式入りのプレートはオーバースケールのようです。





●完成
 先台車、従台車を取付け、上回りをネジ留めすれば、ついに完成です。 早いものでキットを受取ってから2年になりなす。 途中で震災があって中断しましたが、大変長らくお待たせしました。 納車は年が明けてからとなりましたので、完璧を期して納車整備を続けることにしますが、 連載はこれにて最終回となります。 長いことおつき合いいただきありがとうございました。(H・T)






 ロッド・塗装7【仕上げ】 2012年12月23日




 最初はクロスヘッドの対策です。 クロスヘッドは、ピストン棒と一体のロストワックス製で、裏側にはスライドバーが通る溝があります。 そしてメインロッドと一体の裏蓋があり、スライドバーから外れないようになっています。 が、このメインロッドのカシメが緩いと裏蓋が蓋の役目をしない訳です。
 蓋が開いてしまわないよう、L形の真鍮線をクロスヘッドの裏側に挿して押さえこむようにしました。 動く部分ですからハンダ付けしたいところですが、ハンダこてが入らないので瞬間接着剤で留めました。





 ロストワックス製の前照灯の内側に銀色を塗りました。 そのままでは銀色が目立ち過ぎるかな?と黒を混ぜてあります。 少し黄色っぽくなることを期待して、内側にエポキシ接着剤を充填してレンズを載せるようにはめ込んであります。


 あちこち工作が飛びますが、完成に向けてラストスパートです。 テンダーの動力ユニットは真鍮の地肌が見えています。 模型店でワールド工芸の完成品を観察してみると、思ったほど気にならないようですが、 動力機構に支障しない範囲でなるべく黒くしておきます。




 塗装に忘れ物がありました。ナンバープレートと増炭枠を塗り忘れです。
 ラッカーは臭うので、お手軽にタミヤの水性アクリル塗料にしました。 ナンバープレートは楊子を使い34番に黒をさしておきます。テンダーの増炭枠は筆塗りにしました。
 完成まであと一息です。(H・T)






 ロッド・塗装6【下回り組立】 2012年12月16日


 前回の不足部品である1mmビスは、IMONですぐに手に入りました。 が、モーションプレートは穴だけでネジが切れていませんでした。 で、1mmのタップを探すと、なんと3000円以上もするではありませんか。 ン十年の模型歴の中で1mmのタップが必要になったのは初めてのことです。 次に使う機会を考えると3000円は高い。こんな時は仲間が頼りになります。 メンバーのN・Iが持っているというので借りて無事にタップを立てました。



 次はメインロッド、サイドロッドの組立です。 16番でもロッド類の組立はなかなか思うようにゆかずイライラすることもあるのですが、 動輪のピンがネジではなく圧入のピンというのはとんでもなく大変でした。 完成に向けて一気に進めたいところですが、すっかり疲れてしまいました。



 なんとか左右とも取付が終わったのですが、右側のクロスヘッドがすぐにスライドバーから外れてしまいます。 これは何か対策が必要です。年内完成が危ぶまれてきました。(H・T)






 ロッド・塗装5【バルブギア-】 2012年12月9日


 塗装が乾燥したので、いよいよ組み立てに進みます。下回りは並行してロッドを組み立てます。 台枠にシリンダーブロックを填め、スライドバーを瞬間接着剤で取付けました。
 クロスヘッドが往復することを考えると、スライドバーはハンダ付けのほうが良かったかもしれません。



 ロッド類で加工が必要なものがあります。ピストンロッドは取扱説明書に従い7mmの長さで切ります。 右側はモーションプレート廻りのロッドですが、加減リンクを折り返すのはちょっと無理がある設計ですね。 裏側に折り曲げの筋が入っていても、加減リンクに穴が空いているので綺麗に曲りません。



 加減リンク、ラジアスロッドをモーションプレートに取付けようと思ったら、取付に必要な1mmネジが見当たりません! こりゃネジを買いに行かないと。ということで今回はオシマイ。(H・T)






 ロッド・塗装4【塗装】 2012年12月2日


 さて、いよいよ塗装です。塗装と言えば吹付け塗装ですが、模型に手を染めた頃は、 天賞堂が輸入していたバジャーのジェットスプレーを使っていました。 その後、ガスの輸入が途絶えてしまい、ピースコンを使うようになりました。 そのピースコンも長年の使用で今や分解修理が必要な状態に。 ネットで検索するとメーカーは廃業しているではありませんか。
 そんなことで、今回もピースコンの出番となりました。 ま、手がラッカーだらけになりますが、塗装の仕上がりには問題はありません。



 どうも塗料を薄め過ぎるようで、なかなか色がつきません。 いつも「今回は濃い目に」と思うのですが、変わらないのは何故でしょう。



 3時半頃からベランダ塗装をスタートしたのですが、今は最も陽の短い季節、 あっという間に暗くなり照明らやヘアドライヤーやら持ち出して大騒ぎです。
 少し艶がありますが、依頼主の希望にはちょうどいい感じです。 一週間は置いて乾燥を待つことにします。(H・T)






 ロッド・塗装3【準備】 2012年11月18日


 塗装前に最後の作業です。試運転の結果をうけ、テンダーに続いて機関車にもウエイトを積みます。 重心が上がらないよう台枠の中に積みますが、どれぐらい重くすれば走りが安定するのか?これは未知数です。 重さを変えて試運転すればいいのですが、そのたびにレンタルレイアウトに行くのも少々面倒です。 あまり重くすると牽引力に影響が出るので、控えめにしてみました。



 ざっくり切り出した鉛板をゴム系の接着剤でつけました。



 テンダーに連結器をつけたところ、動力ユニットに上からまっすぐ被せることが出来なくなりました。 連結器の上側に動力ユニットを差し込み、次に前側を下ろして被せるのですが、 この時に動力ユニットの角がウエイトに引っかかります。
 完成してしまえば頻繁に脱着する訳ではありませんが、事情がわからない依頼者があとで困らないよう、 ウエイトの角を削っておくことにします。 画像を見てもわかりづらいのですが、角が面取りしてある部分です。


 動力ユニットの周囲に紙など貼って絶縁するよう、説明書に指示があります。 短いレール(少しであれば自宅にもレールがあります)で通電したところ、 ショートするようなことはありませんでしたが、テンダーの内側には鉛板を貼ってクリアランスが減っていますので、 念のために紙を貼って絶縁しておきました。(H・T)






 ロッド2【姿勢】 2012年11月11日


 今回はロッドには手をつけませんが、前回の課題なのでロッドの項目で掲載することにします。 後ろ下がりの姿勢をあらためてチェック。やはり後ろが下がっていますね。 ちょうどランボードの厚みぐらい下がっているようです。



 左側面も同じように後ろ下がりです。左右の下がり具合が揃っていたので一安心。 左右で差があると別の原因があることになるので、ちょっと面倒なことになります。





 キャブ下のステップが左右一体の「コ」の字形なのですが、これを切り離してしまいました。 台枠とキャブの間にステップを挟み込むようになっていますので、ステップの厚みだけ後ろが下がれば正常ということです。
 そこで切取ってしまった部分を台枠側にハンダづけしましょう。 このパーツ、ネジ穴の位置がミスなので、中央で切ってネジ穴に合わせてハンダづけしました。


 もう少し厚みが必要かな?と思っていたのですが、ちょうどいい感じになりました。


 右側もうまくいきました。



 いよいよ塗装前に取り付ける最後の外装パーツです。 キットのヘッドライトは挽き物なのですが、テンダーのヘッドライトにホワイトメタルのパーツをつかいましたので、 こちらのヘッドライトもホワイトメタルのパーツに交換します。
 ボイラー前端にはヘッドライトのステーが伸びていますが、これは不要になるのでバッサリ切り落としました。 テンダーのヘッドライト同様、後ろ側に足がありますので、煙室扉の上端に糸ノコで切れ目を入れ、 ここに差し込むように固定しました。
 さて、いよいよ塗装に向けて準備しましょう。(H・T)






 ロッド1【クロスヘッド】 2012年9月30日




 上廻りの工作が終わりましたので、下廻りを仕上げることにします。 さて、クロスヘッドなのですが、ロストワックスで真鍮色のままであることは当初より気づいていました。 ハンダメッキで銀色に仕上げようかと思っていたのですが、 袋から取出してみると洋白のメインロッドがカシメられていました。 この状態でハンダメッキは関節にハンダが廻ってしまいそうで危険です。
 これはそのまま使うしかないですね。完成後にネオリューブで着色してみましょうか。


 ここで上廻りと下廻りを仮組してみます。ここまで一年半もかかってしまいました。 ワールド工芸のSLはプロポーションが良いという評価のようですが、なかなか雰囲気が出ているように思います。


 16番と異なり、このキットは動輪に差したピンでサイドロッドを留めるようになっています。 塗装の際にはロッドを外して分解する必要がありますが、ピンを抜いたり差したりして大丈夫なんでしょうか。 自信がないので、ロッドはまだ取付けていません。


 よく見ると後ろが下がっていますね。 キャブのステップを加工したので、板厚の分だけ下がっても想定内ではあります。 が、動輪がレールにちゃんと載ってないですね。もう一度チェックしないといけません。(H・T)






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