最終の運行には復活なったD51 498とEF58 61が奢られました。   S63.12.23 与野−北浦和

時は1988年(昭和63年)秋。あの有名なオリエント急行が日本にやってきました。
現在、ヨーロッパでかつてのワゴン・リ客車を運行しているのは、 客車のオリジナリティを重視するNIOEと、現代の技術を投入した豪華列車を 目指すVSOEの二つがありますが、日本を走ったのはNIOEを運行するイントラフルーク社が 所有する客車達です。
フジテレビジョン開局30周年記念特別企画として日本にやってきたオリエント急行ですが、 往路はパリ〜香港15000kmを20日間かけたツァーで陸路を走破。 牽引機には通過各国が動態保存するSLが特別に使用されました。



10月6日、海路で日立製作所笠戸工場に上陸した客車はここで日本向け整備を受け、 17日より2ヶ月半の国内運行が行われました。
国内運行は、日本一周の旅を皮切りに各種ツァーが用意されました。 オリエント急行で行く京都の旅(片道は新幹線)が価格的に最も安いツァーでしたが、 それでさえ価格はとびきり上等で、ずいぶん悩みましたが仕事との兼ね合いもあって 結局断念してしまいました。今となっては後悔先に立たずです。
なお、東京〜京都間を東海道本線で走ると旅を楽しむ時間的余裕がありませんので、わざわざ上越・北陸本線経由で運転されました。



S63.11.28 新子安−東神奈川 9113レ

このページの作成には、「とれいん」168号(1988-12) と「オリエント急行」(VTR)発売元:JR東日本を 参考にいたしました。



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