トップナンバーアルバム

●クハ206-901 代々木上原方のクハです。 向きで形式を分けたので一形式一両です。
サハのトップは橋上駅舎の下で撮れませんでした。  平成19年9月10日 我孫子駅

●モハ207-901 伝統的に(?)MMユニットを組んでいますが、1C4M制御で各車が制御装置を持っています。
M1はパンタグラフとCPを積んでいます。   平成19年9月10日 我孫子駅

●モハ206-901 MGを積むM2です。 モーター冷却用の取り入れ口のないことが205系との違いです。
クハとモハ2ユニットが川崎重工業、モハ1ユニットとサハ2両は東急車輛が担当しました。  平成19年9月10日 我孫子駅

●クハ207-901 取手方のクハです。207系と203系は似た顔をしているのですが、 私はどちらも好みではなく、
常磐線に行かない理由の一つかもしれません。   平成19年9月10日 我孫子駅


国鉄207系は900番台の番号が与えられました。

 常磐線は、私にとっては今も理的には遠い場所で、足を運んだ回数が少ない路線です。 しかし、お召列車用に新製されたE655系の練習運転(試運転?) の情報が入ったので、形式写真が撮れそうな我孫子まで行ったのでした。 単なる練習運転にもかかわらずホームには警備のJR社員が何人も立ち、 普通の扱いではありませんでした。 そのE655系を待つ間に撮れたのが207系900番台です。
 207系は常磐線の千代田線乗り入れ用として昭和61年に1編成10両が誕生しています。 千代田線乗り入れ車は103系1000番台でスタートし、 昭和59年からアルミ車の203系が17編成新製され代替わりしています。 昭和61年11月のダイヤ改正では増備に203系ではなく、 国鉄としては唯一のVVVF制御車となる207系が試作されました。
 アルミの203系に対して、207系は205系に準じたステンレス車体で、 前面の貫通扉など地下鉄乗り入れ用にアレンジされています。 常磐線・千代田線用には、この後は平成11年に209系1000番台が2編成、 第3世代といえるE233系2000番台が19編成であることから、 当初より207系の増備は想定されていなかったように思われます。 そうであれば、アルミ車203系のVVVF制御車としなかった理由が不可解ですね。 何か大人の事情があったのでしょうか。
 最初期のVVVF車ゆえ、E233系が投入されると真っ先に廃車(平成20年)となり、 海外に転じることもありませんでした。 なお、平成3年にJR西日本の207系が登場しますが、 国鉄の207系とは全く無関係の車両です。 JR西日本は205系を保有しているので、単に次の番号にしたのでしょうね。 グループ各社との重複を避けようとすると、 207、209、211、213は既に埋まっていましたし、 213はマリンライナーですから、次の215では不自然だったのかもしれませんね。 (2017年12月 H・T)