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昭和51年11月14日 水戸機関区 後ろはキハ55形改造のキニ56 3です


 鉄道友の会の客貨車気動車部会で水戸客貨車区の見学会がありましたので参加してきました。 残念ながら当日は冷たい雨、しかも目玉の一つだったナヤ11形は出払っており撮影できませんでした。 とはいえ、救援車をはじめ貴重な写真を撮ることができました。そんなこの日の収穫の一つがキニ55形です。
 さて、このキニ55 1は、昭和40年7月に多度津工場でキハ51 2を改造して誕生、配属は水戸機関区でした。 廃車はキニ55 4とともに昭和59年5月ですが、これをもって10系気動車が終焉となっています。
 種車のキハ51形は、勾配線区用に機関を2基搭載したキハ17系で、 昭和31年に20両が製造され御殿場線と関西本線を中心に活躍しましたが、D52とキハ51は電化前の御殿場線の顔でしたね。 このうち4両が昭和43年の御殿場線電化を待たずキニ55形に改造され常磐線に転じています。 取手以北が交流電化された常磐線では荷物輸送に交直両用の荷物車を開発せずキニ16形が使用されていましたが、 出力不足だったことから強力形のキニ55形に置換えになりました。 その後もキハ55形改造のキニ56形、キロ58形改造のキニ58形を投入し増強され、 気動車による荷物輸送は常磐線の名物でしたが、荷物輸送の廃止で職を失ってしまいました。 (2010年3月 H・T)