トップナンバーアルバム

平野駅を通過中の221系「大和路快速」。 手前からクハ221-1+サハ220-1+モハ220-1+サハ221-1+モハ221-1+クモハ221-1。
見事にトップナンバーが揃っている編成です。    2016年3月5日  平野駅


 戦前から関西の京阪神間では私鉄と国鉄のいい意味での競争関係があり、関東からは羨ましく見えたものです。 新快速も初期は113系、続いて153系で苦しそうに走っていましたが、 117系から221系へと進化するさまは「関東ではありえない!」と指をくわえて見ていたものです。 友情出演は、そんな221系をご覧ください。(2016年4月 H・T)
最近のJR西日本の形式はプレートにゴシックで表示されてますが、
この車両は、国鉄式書体で、車体に直接取り付けられています。
2016年3月5日  平野駅
 今回のトップナンバーは国鉄民営化後、JR西日本として初めて設計・製造した形式221系を取上げます。 私が滋賀県草津市へ赴任した当時、東海道本線・山陽本線の新快速は221系が活躍していました。 鋼製車体に3扉という一般的な通勤車ですが、前面形状は流線型、客室窓は天地方向に1mもあり(残念ながら223系以降950mm)、 戸袋にも窓を付けた車両で、「さすが関西は鉄道会社間の競争が激しく、JR西日本はセンスある走らせるなぁ」と思った次第です。
 足廻りは、MM'ユニットグループと1Mグループに分かれており、形式ではMM'ユニットグループが「221形」を、 1Mグループが「220形」を名乗っています。 221形は205系を、220形は1M方式の213系を基本とした界磁添加励磁制御で、回生ブレーキを常用する設計となっています。 さらにJR神戸線で海風の影響を考慮し電気部品を山側に集中、海側にはブレーキ関係を配置し、 耐寒装備も備わり、使用線区を考慮しています。
 新快速は2000年から最高速度を130km/hに引上げて、223系運転となりましたが、まだ快速(普通)として、 また関西本線、奈良線、山陰本線、湖西線、草津線などの近畿圏で運用されています。 2012年からは、安全性向上、接客設備改善を目的に、体質改善工事が進められていますので、これからも見ることが出来ます。 (2016年4月 T・O)


体質改善車の221系(手前クハ220-9)。 ライトやスカート以外にも運転席前面窓が縦方向に縮小されていたり、非常扉にワイパーが 取付けられています。 なお、この編成は1Mグループで、手前から、クハ220-9+モハ220-9+サハ220-9+クモハ220-9となっています。  2016年3月5日  平野駅

関西線の普通列車は201系が多数ですが、103系運用もあります。 この編成は更新で戸袋窓は無いものの昔の姿を残しています。
2016年3月5日  平野駅