トップナンバーアルバム

長浜駅を発車するトップナンバー編成。手前がクモハ521-1です。   2007年10月7日  長浜駅

クハ520-1。パンタを載せ、床下も機器で一杯です。   2007年10月7日  長浜駅


友情出演のT・Oは滋賀県への単身赴任が長かったので、近年の滋賀県事情をレポートしてくれました。 しかし、私はあのあたりの土地勘がなくて、湖西線の北側は気動車というイメージからなかなか抜けられません。
 さて、今回は521系です。 「走るンです」で通勤する身としては223系ベースの上等な電車は羨ましい限りです。 しかし、ですよ。JR西日本はどうしちゃったんでしょう。この先頭部に転落防止幌なんかつけちゃって。
 転落防止幌なんて新たに設置する事業者が現れると、日本国中が右へならえです。 万が一、ここで事故が起きた時に「よそは転落防止幌があるのに!」 とクレームをつけられるのを恐れているのでしょう。 こんな風潮がある現代、暮らしやすい国なんでしょうか? 私には疑問符しかありません。(2014年6月 H・T)
 私(管理人でないT.O)は以前、滋賀県草津市に住んでいました。「草津」というと温泉を思い出しますが、 それは群馬県吾妻郡草津町です。 滋賀県草津市には温泉はありません。印象のない市ですが、近年は京都駅まで「新快速」で20分、 大阪駅まででも50分の近さで、ベッドタウンとして急速な発展を遂げています。 滋賀県は琵琶湖を中心に大津市、草津市などの「湖南」、近江八幡市、彦根市などの「湖東」、 高島市の「湖西」と米原市、長浜市の「湖北」に分かれます。「湖南」「湖東」地域は東海道線が (滋賀県では、東海道線京都〜米原間と北陸線米原〜長浜間を合わせて琵琶湖線という愛称がつけられています) が走っており、元々京都・大阪との文化的、経済的な結びつきが強く、 「湖西」も湖西線開通で京都・大阪の影響を受けるようになりました。 残った「湖北」ですが、同じ滋賀県内でありながら、線路はあるものの、特急は通過、 普通列車は直通しない、走っているのは419系、457系など老朽化した車両で、細々と運転されているにすぎない。 これが地域の発展を妨げている一因であるとされました。 そこで「琵琶湖環状線構想」が策定され、琵琶湖を簡単に一周出来る路線として地域交流を円滑化すれば発展につながるとされました。 特に1991年(平成3年)北陸本線の交直切換えを田村〜坂田から長浜〜虎姫へ移設し、 「新快速」が長浜へ到達すると長浜地区が活性化したのを機にさらに気運が高まりました。
 2006年(平成18年)に、長浜〜敦賀間と湖西線の永原〜近江塩津間が直流電化に変更され「琵琶湖環状線」が完成、 さらに車両も更新され、交直流電車521系が誕生しました。 なお、この工事と車両更新には滋賀県と、このことで恩恵を受ける福井県が費用負担をしたため、 最初に登場した521系5本は滋賀県と福井県で優先的に使用されています。
 さて、521系は更新の経緯から、当時「新快速」の主力となっていた223系2000番台と同一サービスの提供を前提として設計され、 帯こそ北陸の地域色を示す青色ですが戸袋、窓廻りや客室内はと223系と同じ様な雰囲気となっています。 またクモハ521形は1Mですが、相棒のクハ520形にパンタ、変圧器、整流器を搭載しM-Tユニット構成としています。
 521系はその後JR西日本単独で増備、富山・金沢地区へ配置、 さらに最近の増備では安全性能向上で225系タイプの顔つきに変更、北陸地区に定着したようです。(2014年6月 T・O)


クモハ521前面。223系2000番台より前面ガラスが垂直となっています。 なお現在、521系運転室側に常設の転落防止幌を取付け始めており、 今後は顔つきがチョット変わります。    2007年10月7日  米原駅

JR西日本の最近の車両はこのような銘板となりました。  2007年10月7日  米原駅