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長野から到着したばかり「しなの」。最後尾がクロ383となります。    平成19年(2007)9月18日 名古屋駅


 中央東線の小淵沢あたりで鉄ちゃんしていた時、 「スーパーあずさ」に続行するように団臨のジョイフルトレインが下って行きました。 振り子機能を備えない485系との時間差がとても小さく、 「振り子機能って有効なの?」と疑問に思ったことがあります。
 振り子で酔うのは車内の床が左右に振られる(足下が移動する)のが原因だそうですね。 空気バネで制御する車体傾斜システムが主流になってしまうのでしょうか。 JR東海のクロ383を友情出演でご覧ください。(2010年11月 H・T)
グリーン車にしては珍しく1窓2席です。
平成19年(2007)9月18日 名古屋駅

 東横線は通学路として馴染みある路線です。 特に日吉からパイオニア台車を履いた7000系急行桜木町行に乗り高架の東白楽駅を過ぎ、 右下りカーブさしかかる時一瞬体が浮きながら左側に引っ張られる ジェットコースターのような感じが好きで運転室の後ろに幾度となく被りつきで乗っていました。 丁度その頃、国鉄や小田急で振り子の実証実験が始まり、 振り子式になるとこんな感じがなくなるんだろうな、と思いました。
 その後、中央線に自然振り子式381系「しなの」が登場し乗りに行きましたが、 カーブで「奇妙な揺れ」を感じ、「ちょっと違う」と思いました。 新聞などでも「新型車両は酔う?」と報道され、 自然振り子式は遠心力を利用するのでカーブに進入してから車体が傾くまでの時差や 直線になり車体が戻ると振れ戻しがあるためなどと解説されました。 ただ、381系は「やくも」「くろしお」で今だ現役ですが「酔う」という話はいつの間にか消えてしまいました。
 そんな381系「しなの」も登場(1973年から営業運転開始)して、 20年目となり更なるスピードアップや乗り心地改善をするため、 すでに開発されJR四国で運転されていたカーブ進入前から徐々に車体を傾車させていき、 通過後も徐々に復元させる制御付き自然振り子式を採用した383系をJR東海は開発・製造し、 1994年(平成6年)に落成・各種試験を行い、1995年から臨時「しなの」で運用を始めました。
 ところでこの383系、形式は全て「383」で偶数車がいません。 VVVFインバータ方式を採用し電動車が1M方式となったこともあり、 クモハ、モハ、クハ、サハ、クロの全てが「383」を名乗っています。 また、先頭車はこのクロ383の0番台のみ非貫通でクモハ、クハ、クロ383の100番台は貫通扉を備えています。
 制御付き自然振り子式特急電車はJR東日本、JR四国、JR九州で運転されていますが、 JR東日本は増備されずE257系に、JR西日本の「くろしお」は287系に置き換えが発表されています。 383系の将来はどうなるのでしょうか。(2010年11月 T・O)