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マニ36 2001 荷44レ 昭和49年5月11日  王子駅


 学生時代の春といえば、新歓の季節でしたね。この年の鉄道研究会の新歓は玉造町の国民宿舎で開催されたのですが、 目的地にまっすぐ向かわないのが鉄研の常、同期の友人3人と最初に訪れたのは隅田川駅でした。 今はコンテナ車ばかりですが、当時はEF56・57・58が牽引する荷物列車が出入りしていました。 次に王子駅に移動し荷物列車の走りを撮影、ここで網にかかったのがマニ36 2001です。
 マニ36形は車体のバリエーションが豊かで趣味的には非常に面白い形式ですが、 それだけに少量多品種とならざるをえないので模型化は商業的に困難が伴う形式でもあります。 しかし、昨年(平成22年)は天賞堂とアクラスからプラ製品が、工房ひろからは究極の真鍮キットが発売になりました。 更にはRMライブラリーでも取り上げられ、にわかに注目の形式となった感があります。
 さて、マニ36 2001は昭和41年8月に土崎工場でスハ50 45(スロハ31 45の格下げ)を改造して生まれています。 スロハ31形はスハ32系なので狭窓なのですが、荷物室にロ室と便所・洗面所の700mm幅の窓を流用、 ハ室側の車掌室・貴重品室・便所の窓には700mm幅の窓が新たに割り当てられ、旧ハ室の600mm幅窓は残っていません。 車掌室側デッキドアの窓は小さいタイプ、貫通扉の窓は大きいタイプ、また2002とともに車掌室側デッキステップが未改造です。 ベンチレーターは、車掌室側3個の間隔が狭く、荷物室側3個の間隔が広いのが標準ですが、 この2001は車掌室側に4個寄っているのが特徴です。(2011年1月 H・T)

EF58 136 荷44レ 昭和49年5月11日 王子駅    客車が目的なので一人だけ仲間とは違う向きにカメラを構えていました。