トップナンバーアルバム

E491系に連結され検測を行っているマヤ50 5001です。 2015年の再改造前の姿です。 この日は東海道貨物線の検測で、根府川駅折り返しのため停車中でした。
2006年8月23日 根府川駅

キヤE193系と組んで宇都宮まで来るところを待ち受けましたが、 何か不具合があったようで遅れて到着するし、烏山線用の基地に引っ込んでしまいました。 外観に変化が生じましたし、ダイヤ情報を買ってまた追っかけないといけません。
平成19年8月25日 宇都宮  撮影:H・T


 国鉄時代には客車の試験車が色々とありましたが、 JR化前に整理されてしまい、 JRへ引き継がれたのはマヤ34形とオヤ31形、コヤ90形の三形式だけでした。 従来、限界測定車は新線開通時ぐらいしか出番がなく、 その稼働率の低さから古いオヤ31形が温存されてきた訳ですが、 JR東日本は定期的に建築限界をチェックする方針を立て、 スヤ50形を誕生させています。 確かに、線路間隔が規定よりも狭くなっていたこともありましたね、 他社ですが東急の田園都市線でもホームに接触したこともありました。 定期的な測定は意義があると思いますが、 今のところ他のJR各社は追随する様子がありませんね。
 さて、今月の友情はE491系と連結されていたそんなマヤ50 5001です。 客車ネタとなれば見過ごすわけにはいきません。 私の撮ったスヤ50とマヤ50も一緒にご覧ください。 しかし、5001という番号の根拠は何でしょうね。 電気暖房付はプラス2000番という規定は消滅してしまったのかな。
(2018年6月 H・T)

E491系との連結面。E491系などと連結するために電気連結器を追加し、 尾灯は上部へ移りました。車高の違いも分かります。
2011年2月26日 我孫子駅
 今月のトップナンバーは久々に客車です。しかしこの客車、 機関車牽引より電車や気動車に連結されて走ることが多い車両です。
 JR東日本は、国鉄から継承した建築限界測定車オヤ31 13が老朽化したことから 1995年(平成7年)、オハフ50 2301を建築限界測定車スヤ50 5001に改造いたしました。 オヤ31形が矢羽根による物理的な測定でしたが、レーザー光線を照射、 CCDカメラで撮影した画像を解析し、距離を測る光学式測定方法が採用されました。 また、車体も測定室、解析室、電源室(183PS発電エンジンを搭載)が造られ、大幅に変わりました。
 さらに、2003年(平成15年)に、電気・軌道総合試験車「East i」シリーズのE491系や キヤE193系と連結するために、ブレーキ変更などの改造がなされ、 さらに測定機器の強化が図られました。 そのため、重量が増加し、誕生したのがマヤ50 5001です。
 2015年(平成27年)には、測定精度を向上するため測定窓を変更し、外観に変化が生じています。
 なお、キハE193系が脱線事故を起こし、中間車キヤE192-1が修理中のため、 最近機関車牽引でも検測を行っています。
(2018年6月 T・O)


E491系ができるまではしばしば軌道試験車のマヤ34形と組んで測定していました。 塗装もマヤ34形に合わせてありました。
スヤ50 5001  平成11年9月27日 鶴見 試9293レ 撮影:H・T