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製造後15年ですが外板に痛みが出ています。  昭和49年1月5日 9018レ「あさかぜ51号」 東京駅


 学生時代、午前中に東京駅に行くと12番線に到着するブルートレインが撮れたのですが、 20系は好きな車でもあり、足しげく通ったものです。 品川客車区の車は14系を含めかなりの撃墜率を誇ったのですが、 他区の車はそうは簡単ではありませんでした。 全国の予備車を集めて運転される「あさかぜ51号」はこの点からも貴重な存在で、 いわゆる多客期の臨時はよく撮りに行ったものです。
 ナハネフ21形は昭和39年にナハフ21形を改造して6両生れました。 ナハフ21形の鋼体を使ったためシートピッチが広く、 ナハネフ23形に比べ定員が6名(一区画)少ないことが特徴です。 変形車好きの私には、狭窓が並ぶ形態に魅力を感じてしまいます。 模型でも編成中央に組込みたいのですが、 車掌室の寸法がナハネフ23形とは異なり、簡単にはいきません。
 種車のナハフ21形は切妻貫通形の分割時の基本編成用緩急車で、 33年の「さくら」・34年の「はやぶさ」・37年の「みずほ」用に10両が製造されています。 しかし、その後の全車寝台化の方針により39年に6両がナハネフ21形に、 43年に4両がナハネフ23形に改造され消滅しました。 当初は全車ナハネフ21形に改造する予定とみえ、ナハフ21形の番号を引き継ぎましたが、 第2陣がナハネフ23形に変更されたため欠番が生じています。 (2006年11月 H・T)