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電柱がなんとも邪魔な1枚です    昭和50年5月8日  品川客車区


 14系寝台車と言えば、20系の後継車として登場したことは皆さんご存知ですよね。 14系が生まれた昭和47年は高度成長の末期、走るホテルと言われた20系に対し、 ビジネスライクで重みが不足しているのも時代を反映していると言えるのでしょうね。 また、151系や20系は多くの形式を抱えていましたが、 485系や14系では合理的に形式を整理してしまったことも重みが足りない一因です。
 さて、オロネ14形は14系唯一のロネとして昭和47年3月に1から7が品川に配属され 「さくら」・「みずほ」・「あさかぜ(博多行き)」に投入、 8月と9月には第二陣の8から14が落成して向日町に配属され「あかつき」に使用されました。 車内は開放式プルマン2段寝台で、ハネと同様に上段はモーターで上下します。
 その後、系列間の需給調整で3両が24系入りし、 時代が個室を要求するようになると改造の種車に選ばれるようになり、 生き残った1から5の5両は品川から熊本、そして長崎と本拠地を移し、 平成11年12月に揃って廃車になりました。なお、 オロネ14形としては「北陸」に使用中の700番代の3両が現役です。(2009年3月 H・T)