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平成14年11月8日  駒場車庫前


 青函トンネルが開通したのはJR化直後の昭和63年3月でしたが、 ちょうど客車列車激減のタイミングでもあり渡道の機会を逸して しまったままでした。しかし、青森と函館を結ぶ「海峡」が平成14年12月の 東北新幹線八戸延長時に廃止と発表があり尻に火がつきました。
 青森駅は「海峡」の形式写真が撮りづらいので函館駅で粘ることにしましたが 運転間隔は1時間から3時間、合間は函館市電でも撮ろうと街に繰り出しました。 軽い気持ちで市電に乗ったのですが、函館ドック方面の昭和の香りが漂う町並みにハマってしまいました。 これだけ密度の濃い町並みには滅多にお目にかかれません。 北海道特有の造りではなく、フツーの木造家屋ですのでレイアウトの建築物の参考にお薦めです。
 さて、函館市の8000形ですが、軽量車体を新製し、 昭和37年から40年にかけて12両が製造された800形の台車や電装品を組み合わせたもので、 平成2年から9年にかけて8両が誕生しています。 昭和60年に710形、62年に500形が1両づつ車体更新を受けましたが、 その改良・量産版と言えるようです。 平成14年には台車間の床を下げた部分低床車8100形が 同様の手法で生まれていますが、平行してVVVFの2000形、3000形、連接構造の超低床車9600形も投入され、 バラエティ豊かな車両を楽しむことができます。(2010年8月 H・T)


市の伝統的建造物に指定され美しく手入れされた昭和9年建築の白井家住宅。
指定に漏れた建造物にも見どころ満載の町並みです。