トップナンバーアルバム

雪の大平台に到着した強羅行きクモハ2001+クモハ2002編成。ここから強羅へは雪が更に深くなります。   2008年2月3日 大平台駅


現在は窓上に黄帯、窓下に銀帯を入れた塗装です。   2012年2月5日 宮ノ下駅


 箱根・御殿場特集にもう少しおつき合いください。 箱根登山鉄道に新車が入ってモハ1など従来の車輌を置換えたのも、 つい最近のことのように感じているのですが、 早いもので20年以上前のことなんですね。 昔は単行か2両編成でしたが、今は2両または3両編成です。 小さな鉄道ですが新車投入の元気もあるのは喜ばしいことです。 ということで、T・Oの友情出演で箱根登山クモハ2001をご覧ください。(2012年5月)
 冬、関東平野にはほとんど雪は降りません。 冬の終りに八丈島沖を低気圧が通過するとたまに雪が降る程度です。 ところが箱根の山々は小田原が晴れていても、雪が降ることが度々あります。 この日も小田原は薄曇りでしたが、登山電車で登るにつれ、雪を見るようになり、 大平台はご覧の通り雪が降っていました。 そこに姿を見せたのが2000系のトップナンバークモハ2001+クモハ2002編成でした。
 箱根登山鉄道は観光路線で土・日、祝日には湯本駅で積み残しが発生するようになりました。 そこで同社の創立100周年記念事業で、3両運転を行うことを計画、 不足する車両を補うために1989年(平成元年)竣工したのが2000系です。 但し、3両運転はホーム伸延や、600V→750Vへの昇圧などが完了した1993年(平成5年)からです。 電気指令ブレーキや並行カルダン駆動は1000形と同じですが、 床置き式冷房装置や非常時通り抜けのため連結面間に貫通扉を設けています。 さらに1995年(平成7年)には3両編成を増やすため中間車モハ2200形が誕生し3両化されています。 しかし、中間車は1000形の冷房電源供給車として1000形に組み込まれたことにより、 登場時の2両編成に戻っています。
 この車両が登場して20数年が経ちました。 2014年度に新車を投入することが正式に発表されています。どのような車両となるのか楽しみです。 (2012年5月 T・O)