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白島電停に停車中の「101」       2004年5月15日  白島電停

1992年の広島電鉄80周年記念装飾はこんな姿でした    1992年11月22日 八丁堀


 路面電車が走る街の風景ってなんかいいですね。人間の感覚に自然と溶け込むように感じます。 歳をとったから、そう感じるのでしょうか。 昨年の秋に大学鉄研の同期と広島に行きましたが、路面電車が元気な広島の街が羨ましく思えたものです。
 昨年、私が撮った701はすでにアップしましたが、 今月の友情出演は10年前に「まろねふ」さんに案内していただいて撮れた101をご覧ください。 (2014年4月 H・T)
「101」の復活で記念切符が発行されました
有効期限期間 1984年8月14日まで

 広島電鉄には何回か乗車していますが、記憶に残った訪問がありました。 2004年(平成16年)5月、 鉄道乗り潰しをしている学生時代からの友人が広島港(旧 宇品)と横川駅が少し伸延されたので行くと言いました。 そこで同行することになり、往きは寝台特急「あさかぜ」乗車にしました。 金曜夜出発なので混んでいると思い一ヶ月前の朝、並んで寝台券を購入したのですが乗ってみるとガラガラです。 車掌さんに聞くと「最近はこんなもんです。 今日は乗車率2割ぐらいだが、もっと少ない日もあります。」と返事をされ愕然としました。 それからまもなく「あさかぜ」廃止が発表され、翌年2月末でなくなりました。 さらにこの旅行は、ノーブルジョーカーメンバーのH.Tさんの紹介で 広島電鉄にご勤務されている‘まろねふさん’に1日お付き合いいただき、 車庫などを案内していただいたので、10年経った今でも忘れない旅行となりました。
 この時撮ったのが、白島線白島電停での「101」です。 1992年(平成4年)に「101」を撮っていたのですが、この時は広島電鉄80周年記念装飾で街中を走っていました。 いつかまともな写真を撮りたいと思っていましたが、実現したのは12年後でした。
 「101」は1984年(昭和59年)4月〜8月まで開催された広島観光キャンペーンに 協賛して広島電気軌道開業時の100形を再現して製造された車両です。 復元にあたっては県立交通公園で静態保存されていた150形「157」の下廻りを流用しましたが、 詳細な図面が残っておらず、他都市の車両を参考にしたり、OBへの聞き取り調査を行って苦労の末に完成したと聞きます。 ただ、現在の保安基準に適合させるため、天井にはアルミ化粧板、車体外板も木目調の鉄板を使用しています。 しかし、ポール(ダミー)、前面の救助網、室内もデッキ扉や座席腰板が木製となりレトロな雰囲気を醸し出しています。 運転席と客室を仕切るデッキ扉は走行中は閉め切られ、乗客立り入りは不可となっていますが、 単車独特の乗り心地は楽しめます。
 当時は白島線で運転をしていましたが、現在は横川線(江波〜横川)で土日、祝日に運転されていますので、 機会があれば、乗車してみてください。(2014年 T・O)


「101」復活で台車などを供出した「157」の同僚「156」。江波車庫で動態保存されています。    2004年5月15日  江波車庫