トップナンバーアルバム

松山市駅に停車中の「坊っちゃん列車」先頭に立つ1号機関車。観光客を乗せ道後温泉駅へ向かいます。   2002年8月20日  松山市駅

市内線の分岐は架線に取り付けたトロリーコンタクターで制御するため客車に取り付けたダミーのビューゲルを時々上げます。
2002年8月20日  松山市駅付近


 今月の友情出演は伊予鉄の第3弾です。 レプリカであっても、出来栄えが良ければ人気になるという例でしょうか。 私は平成になってから松山に行ってないので見ていないのですが。(2014年1月 H・T)
 年またぎとなってしまいましたが、トップナンバー四国編、第三弾は伊予鉄道D1形D1機関車です、 と言ってもよく分からないと思います。 「坊っちゃん列車」を復元した道後温泉まで向かう観光列車の機関車と言った方が通りがよいでしょう。
 この車両は松山の観光活性化のため2001年(平成13年)、 軽便時代の伊予鉄道で走っていたドイツ・クラウス社製SLで、 夏目漱石の代表作「坊つちゃん」にも登場した甲1形を模して新潟鉄工所で製造されました。 松山市内線を走るため、SLとはいかずディーゼルエンジン駆動となっています。 翌2002年には甲5形を模したD2形D14号機が増備されています。
 2編成体制で運行本数が増え、料金も1,000円から300円に値下げされましたので、早速2002年夏に乗ってきました。 私が乗ったのはD14号機が牽引する客車ハ31で、D1号機が牽引する2両の客車ハ1+ハ2より、車体長が長くなっています。 それでもナローサイズで小説に出てきた「マッチ箱のような汽車」そのものでした。 煙突から煙を吐き(水蒸気)、機関車に取り付けたスピーカーからロッドにシンクロしたドラフト音が鳴り、 遊園地の乗り物では味わえない面白さがありました。 なお、制服も当時を再現したものだそうです。私が行ったのが、夏でこの点は気が付きませんでした。
 この「坊っちゃん列車」は松山市民にかなり愛されているようで、 伊予鉄道運営の梅津寺公園には本物の1号機関車(ただし、過去の展示で荒廃し、 3号機関車の部品を取り付け)とレプリカ客車を展示、 また部品を外された3号機関車も部品を新製の上伊予鉄道本社前に1号機関車として展示、 子規堂には客車を展示と、市内各所で見ることができます。 また松山市の機械メーカー米山工業が1977年(昭和52年)レプリカのSLと客車2両を制作し、 各地のイベントで運転されました。 越中島貨物駅でも映画宣伝として展示・運転をしましたので乗った方がおられると思います。
 2013年に11年ぶりに松山へ行きましたが、観光客を乗せ、元気に走っていました。 (2014年1月 T・O)


D14号機といっても形式がD2形なのでトップナンバーでしょうか?煙突、運転室窓などD1号機と形状に違いがあります。
2002年8月20日  JR松山駅前

梅津寺公園に保存されている1号機関車とレプリカの客車です。これは762mm軌間に戻されていました。   2013年10月27日  梅津寺公園