トップナンバーアルバム

下館駅に停車中のキハ101です。この車両は国鉄キハ30 55→関東鉄道キハ306→キハ101と変遷しています。
またこの塗装は今でもキハ102で見ることができます。                  2003年5月10日 下館駅

現在は国鉄首都圏色である朱色となっています。              2012年7月16日 水海道車庫


 キハ30形といえば、話題の形式ですね。 久留里線での最後の活躍は誌上を賑わし、1両はいすみ鉄道に引取られました。 模型でもトラムウェイがプラで製品化しました。 しかし、模型では昔々にカツミが製品化したキハ35形の900番代が印象に残っています。 普通の鋼製車は、カワイから製品化されましたが、これは私も持っていました。
 そんな話題の形式ですが、関東鉄道への移籍組の姿をTOの友情出演でご覧ください。 (2013年2月 H・T)
 2012年12月、久留里線に新型気動車キハE130形が投入され、キハ30が撤退をしています。 これにより昭和30年代後半から昭和40年代にかけた高度成長時代、 非電化区間の通勤輸送を支えたキハ35系列(キハ35、キハ36、キハ30)はJRの鉄路からはいなくなりました。 しかし関東鉄道では末端区間ですがまだ営業運転を行っています。 その1両が今回トップナンバーとして紹介するキハ101です。
 キハ35系列の気動車は非電化だった湊町(現JRなんば) と奈良を結ぶ関西本線に1961年(昭和36年)に投入されたのを最初でした。 この車両は通勤輸送に徹し101系のような切妻、オールロングシートを採用、ただ扉は両開きですが片側3ヶ所となっています。 また、当時の使用線区ホームは客車基準で低く、 ステップ付きとしましたが車体強度を保つため外吊りとなったことが大きな特徴となりました。 400両余りが製造され全国各地で活躍しています。 JR発足後も156両が承継されましたが、電化が進みそして老朽化してきたことで急速に姿を消していきました。 最後の活躍は久留里線のキハ30でしたが、前述のように新型車投入で引退しています。
 一方、関東鉄道は沿線に気象庁地磁気観測所が設置されているため、直流電化が出来ず、 増大する通勤需要対応で国鉄清算事業団から大量のキハ35系列の車両を購入しました。 そしてキハ300形(両運車)とキハ350形(片運車) として活躍しましたが老朽化で新製した車両に置き換えられ定期運用がなくなりました。 しかし、水海道〜下館間がワンマン化された時、 キハ300形にワンマン機器を搭載して、キハ100形へ形式変更された車両が生き残りました。 冷房化やディーゼル機関換装(DMH17H→DMF13HZ)をされていますが、踏切事故対策強化されず登場時の姿を保っています。
 関東鉄道でも単行運転が出来るキハ2200形やキハ2400形が登場していますので引退をしてもおかしくはないのでしょうが、 同社のホームページではキハ100形運用(基本は1日1往復)が載っており当分の間、見ることが出来そうです。 (2013年2月 T・O)


現役ではないようですが、車庫にはキハ300形トップナンバー車キハ301が留置されていました。
この車両は国鉄キハ30 16→筑波鉄道キハ30 1→関東鉄道キハ301という経歴です。  2012年7月16日 水海道車庫