トップナンバーアルバム

路線廃止の少し前から各車両に「ありがとうございました」のヘッドマークが掲出されました。  2007年3月21日 石岡駅


 廃止を10日後に控えた2007年3月21日に鹿島鉄道を訪れました。 常磐線から乗り換えて鹿島鉄道のホームへ行くと、別れを惜しむ人で石岡駅はごったがえしていました。 車両も総動員のようで、おかげで機関車を除きほとんどの気動車を撮影することができました。 そういう訳で鹿島鉄道に在籍するトップナンバーも一網打尽にできたのですが、 今回はその中からキハ601をご紹介します。
 キハ601は元国鉄のキハ07-29で、鹿島鉄道廃止時点では車齢70年を超す日本最古の現役気動車でした。 残念なことにキハ07の特徴である半流線型の前面は1972年に切り妻に改造されています。 70年も使っているとさすがに台枠も変形するのでしょうか、 写真では車体がこころなしか下に湾曲しているように見えます。
 路線廃止後キハ601はKR-505とともにボランティア団体「鉾田駅保存会」の手で鉾田駅跡地に置かれていましたが、 昨年(2009年)2両とも鉾田市へ寄贈されました。 現在は旧坂戸駅近くにある市の温泉施設「ほっとパーク鉾田」で展示・保存されています。
 下の写真は2004年に撮ったものです。右側に並んでいる2両が市の温泉施設で保存されています。 この年はNHK大河ドラマで新撰組が放映された年です。 KR-505の前面には「誠」、側面には「新撰組号」と書かれています。 当時の「新撰組ブーム」にあやかったイベントでもあったのでしょうか?  (2010年6月 T.O@管理人)


石岡駅にたむろする鹿島鉄道の気動車たち。 右からキハ601、KR-505、キハ602、KR503。
家族連れが車両を眺めている姿がほほえましいですね。   2004年12月11日 石岡駅