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2004年4月8日  近江神宮前〜皇子山 石山寺行各停


 京阪は好きな私鉄なんですが、写真を撮ったことは数えるほどしかありません。 関西には目的が多いので、その中での優先順位の問題なんですね。 地元では身近過ぎてなかなか写真を撮らなかったりしますが、 T.O.も同じだったようです。(2006年8月 H・T)
 滋賀県に11年在住し、京阪の大津線(石山坂本線〔いしやま・さかもと・せんと読み、 “ほんせん”ではありません〕と京津線〔けいしん・せん〕の総称です)は身近な鉄道であったのですが、 ほとんど写真を撮っていませんでした。会社へは車通勤で、 身近な交通機関でなかったことに起因しているのかもしれません。 しかし、京都の祇園へ飲みに行くときなどは山科で京津線に乗り換え 三条経由で四条まで行っていましたので、準急はほとんど600形に置き換わっていましたが、 500形準急や80形各停にも数え切れないほど乗車をしています。 今思えば、一枚でも写真を撮っておけばと後悔しています。そんな訳で、この601を撮ったのは、 滋賀県を離れてから2年後でした。
 さて、601+602は、1984年(昭和59年)に大津線初の冷房車として登場しています。 500形に続く高性能車ですが、 2両8個のモーターを601に搭載したコントローラで制御するMc+M'cの2両ユニットにしたり、 回生ブレーキ、補助電源装置にSIV(静止インバータ)を導入するなど意欲的な車輌となっています。 車体は300形の客室部分を再利用していますが、前面を非貫通2枚窓とし、「く」の字形の半流線形として、 車体長を伸ばし、新製車の扱いとなっています。
 当初は京津線での稼動が主でしたが、京都市営地下鉄が出来、 御陵(みささぎ)駅から乗り入れが始まると石山坂本線に活躍の場を移し、 さらに700形と下回りを共通化すべく電気指令式ブレーキ化、 バリアフリーに対応するための車椅子スペース設置、 さらには合理化のためのワンマン化改造をされています。
 ちなみに、京阪にとって「600」を名乗る形式は3代目です。 初代は、京阪本線で日本初のロマンスカー1550形を改番したもの、 2代目は初代600形や初代700形の機器を流用した19m3扉の通勤車です。 この2代目は1500Vへの昇圧時に対応ができず、 3代目が登場する前年(1983年)に廃車になりました。
(2006年8月 T・O)



2004年4月8日 浜大津   260形を種車にした2次車以降の車輌は前面がパノラミックウィンドウとなっています。