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京急601-1 ここで撮った面白い画像が記憶にあって挑戦してみたのですが、結果は惨敗でした。    平成20年10月27日 逸見


 京急600形は、従来の京急スタイルから決別して、現在に続く京急スタイルの最初の形式ですね。 この大きな変更に際して迷い、試行錯誤が見られる点には、なかなか興味深いものを感じてしまいます。 個人的には登場時には魅力を感じなかったのですが、 新1000形、2100形が登場する頃になると現在の京急スタイルが好きになりました。 それでもこの3形式の中の順位は600形が最下位なのです。 新1000形と何が違うのかな?と観察してみると、 窓隅のアールの半径、それに窓ガラスの色が印象を大きく変えているようです。 デザインって難しいですね。
 さて、600形は平成6年から8年にかけて8連8本、4連6本の88両が製造されています。 番号の付け方が800形と同じく十の位と一の位が編成番号、 ハイフンの後が号車番号、4連の編成番号は50番代とされました。 次の新1000形、2100形では再び通し番号に戻っているあたりにも迷いを感じてしまいます。
 600形最大の特徴は地下鉄乗り入れ対応の通勤型でありながら3扉オールクロス、 しかもツイングルシートと名付けられた座席は、混雑時に座席数を減らして立ち席面積を広げるという仕掛け付き。 ロングシートが当たり前という常識に挑戦した意欲作でした。 しかし、「でした」と表現せざるをえないのが残念なところ。 あまり評判が良くなく、ドア間は普通のロングシートに改造されてしまいました。
 ちなみに中間車の座席定員を比べると、1次から3次車が座席48、補助座席16、 ツイングルをやめて固定クロスとした4次車が座席40、補助座席24、ロング改造後が座席48、補助座席8となります。 広めのクロスシートとしたこともあり、場所をとる割には着席人数が増えていませんでした。 18m3扉と車体サイズがほぼ同じ東急1000系は52名ですから、600形の座席はゆったりサイズなんですね。 (2016年6月 H・T)


京急デト16 この日の目的がこれだったのか、トンネルの写真だったのか、記憶が曖昧です。    平成20年10月27日 逸見