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後の運転室を増設した部分は戸袋の位置で、乗務員窓を設置したため全開しません。  北熊本 2004年11月7日


こちら側の顔は東急時代とあまり変わりませんが、 ワンマンのためのバックミラーやステップ横に雨どいを取り付けています。
上熊本 2004年11月7日


増設した運転室側です。この、モハ5102Aは右運転台となっています。 モハ5101Aは通常通り左運転台です。
北熊本 2004年11月7日(許可を得て撮影)


 ジョルディスさんから上田の「まるまどまつり」の画像を掲示板に貼っていただきましたので、 今月の友情出演は東急5000系一族で最後の現役となった熊本電鉄のモハ5101Aをご紹介いたします。
(2006年5月 H・T)
 熊本電鉄のモハ5101Aです。この車輌は、「青かえる」こと東急電鉄の旧5000系で、 1957年(昭和32年)にデハ5031として製造されたました。 1986年(昭和61年)に熊本電鉄に転入しています。熊本電鉄には、 1981年にモハ5043+モハ5044の2連が東急時代の番号のまま転入していますが、 5101Aは、両運改造されたため形式を改めて、改番されました。  当初、グリーンに黄色とオレンジ色の帯を巻いていましたが、 その後赤帯に上部グレーブルー、下部ブルーの熊本電鉄色となっていました。 2004年春に、東急時代のグリーンに戻されています。
 東急の旧5000系は、中学から大学まで通学でお世話になり、非常に馴染み深い車輌です。 ただ、この車輌、タマゴを思わせるように裾が丸く絞られており、 停車するとステップのあるドアを除き、ホームとかなりの隙間が開きます。 昔、中学の大先輩が渋谷駅で隙間から線路に転落する事件を起こしたことがあると聞いたことがあり、 目の前に停まる度にそのことを思いだしていました。
 東急を引退後は、長野電鉄、福島交通、岳南鉄道、熊本電鉄、上田交通、 松本電鉄へ譲渡され新性能化に貢献しましたが、 この殻形車体は屋根に冷房機を載せることができず、急速に姿を消しました。 熊本電鉄でも、5043(後に両運改造され5105)5044(こちらは改造されず廃車)を含め、 合計6両転入しましたが、次々廃車となり、 現在はこの5101Aが、5102Aとともに単行で上熊本〜北熊本間の区間運転に使用されるのみとなり、 この運用が全国で最後となっています。 なお、形式の最後の“A”はATS車上子を搭載したときにつけたものです。(2006年5月 T・O)