トップナンバーアルバム

出発を待つ松本行きモハ5001です。東急時代はデハ5047でした。   1993年11月21日 新島々駅

モハ5001の相棒、クハ5002はデハ5024を電装解除されて松本電鉄に入線しました。
なお、奇数車が電動車、偶数車が制御付随車となっています。 1993年11月21日 新島々駅



 高校の通学では東横線の旧5000系をよく利用しました。斬新な設計を採用したことは有名ですが、 私は直角カルダンの足廻りが記憶に残ります。 モーター音はとても静かで、空気バネが不要なほど柔らかな乗り心地は今も鮮明に蘇ります。 ただ、運転席の後ろはドア・戸袋窓と続き、開けることが出来る窓が遠かったので、 夏の混雑時は辛いものがありましたね。
 さて、松本電鉄で余生を送る5000系をT・Oの友情出演でご覧ください。(2011年1月 H・T)
 今回のトップナンバーは松本電気鉄道のモハ5001です。 「青がえる」こと元東急の名車(私はそう思っています)5000系(初代)を紹介するのは熊本電鉄のモハ5101Aに続いて2回目となります。
 東急の5000系は1980年(昭和55年)に最初に投入された東横線の運用から外れ、 1986年(昭和61年)に目蒲線から撤退して東急路線からはいなくなりましたが、地方鉄道に大量に売却され近代化に貢献しました。 しかしながら構造上冷房化出来ない、腐食が進むと車体強度が落ちるなどで、現在でも運転されているのは熊本電鉄のみとなっています。
 松本電気鉄道でも1986年(昭和61年)にそれまで使用していた10形置換えで8両が入線をしました。 1999年(平成11年)から2000年にかけて3000系(元京王3000系)に置換えられ全車廃車となりましたが、 モハ5005+クハ5006が残され新村車庫に保存されています。車体に錆が出て傷んでいましたが、 地元ボランティアの皆さんにより再塗装され奇麗な姿となりました。 上田交通(現上田電鉄)から返却されたデハ5001をカットボディにして渋谷駅前に置くより、 こちらの方が車両を大切にしているような気がします。(2011年1月 T・O)