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国府宮駅に進入する2200系。先頭が特別車のモ2201です。   2008年9月13日  国府宮駅

国府宮駅に停車中の特急。最後尾は一般車のモ2301です。   2008年9月13日  国府宮駅


 若い頃に比べると旅行に出る回数が減ってしまいました。 一番大きな原因は、客車がいなくなったことですが、二番目の理由は歳かもしれません。 そんなことで中部空港が開港してから名古屋に行ってないことに気づいた次第です。
 今月のT・Oによる友情出演は名鉄2200系をご覧ください。(2014年5月 H・T)
 名鉄特急は現在の運用体系となるまで色々と変遷をしてきました。 私が学生の頃、「特急」が有料化され、その救済策で特急より停車駅が多く、 運賃のみで乗車出来る「高速」が誕生しました。 この2本立て体制は1990年(平成2年)まで続いています。
 また特急は基本、単独運転でしたが、名古屋駅が3面2線、 豊橋駅が1面1線で制約されることから1990年の「特急」一本化に際し、 名古屋本線特急は有料の「特別車」と運賃のみで乗車出来る「一般車」を併結するようにしました。 なお当初、「指定席車」とし「座席指定券」として料金徴収をしていましたが、 満席の場合、指定席車に旅客を乗せられず、「特別車」に名称変更し、「特別車両利用料金」とした経緯があります。 関東の東海道、総武・横須賀線などで運転をしているグリーン車と同じような考え方となっています。
 前置きが長くなってしまいましたが、2005年(平成17年) の中部国際空港開業では空港アクセス列車として 「快速特急」(2008年「ミュースカイ」に名称変更)2000系を製造しました。 その時、名古屋本線だけでなく、特急については「特別車」+「一般車」併結方式にする方針に改められ、 同年、2000系に準じた車両として登場しました。 「パノラマカー」なき後、1000系+1200系とともに名鉄の主力特急車両となっています。 全編成、豊橋方に2両の特別車、岐阜方に4両の一般車で組成し運転されています。 1000系は特急専用車として登場し、後に一般車と組成したので、 一般車の1200形は1200系と称していますが、この2200系は当初からこの編成で、 一般車の2300形も2200系に含めるようです。 一般車の座席は転換クロスとロングシートのセミクロス、直接照明、 カーテンもUVカットガラス採用で省略されているのに対し、「μ(ミュー)」の愛称を持つ特別車は、 客室を出入り口はデッキで仕切り、リクライニングシート、照明は間接方式、 フリーストップカーテンなど高級感ある仕様となっています。 面白いのは座席にチケットホルダーを備えていることです。 特急有料化で、指定券を座席カバーに挟む習慣が生まれ、これが今でも続いています。 残念なのは前面展望を売りにしてきた名鉄特急が、一般的な構造車両となってしまったことです。 (2014年5月 T・O)


2200系は同時期登場の2000系に合わせ、前面が貫通扉風ですが、窓となっています。  2008年9月13日  モ2304運転室内

「ミュースカイ」用の2000系の前面は、貫通扉です。同じような顔つきですが貫通扉です。  2006年12月10日  新鵜沼駅