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犬山遊園駅に停車中のモノレール。手前がMRM-101。なお、このMRM-101とMRM-201は旧動物園駅に、MRM-102は
製造元である日立製作所笠戸事業所に保存、MRM-103も岐阜県可児市にあるスパリゾートで展望台となっています。
(2006年12月10日 犬山遊園駅)


 名鉄の犬山モノレールは、我が国モノレールの草分けでありながら、鉄道趣味 的には地味な存在で終わってしまいました。友人のT・Oが末期の姿を記録してい ましたのでご覧ください。
(2009年6月 H・T)
 2006年(平成18年)12月初め千葉の友人から名古屋地区の乗り潰しに行かない かとの連絡があり、第二週の休日を利用して、名鉄や名古屋市営地下鉄でそれぞ れが乗っていない路線を乗り潰してきました。私は犬山のモンキーパークが閉園 時間迫る16時ごろ誰もいない車輌に一人でモンキーパークモノレールに乗ってき ました。この路線は、1962年(昭和37年)に、地方鉄道法によりわが国最初のド イツで開発されたアルウェグ方式の跨座式モノレールとして敷設された立派な鉄 道です。その後この技術を活かし東京モノレールが開業するなど新交通システム の草分け的存在でした。しかし、残念ながら輸送人員減と開業以来使用している 車輌の老朽化により2008年(平成20年)12月28日を以って廃止となってしまいま した。
 先頭車MRM-100形と中間車MRM-200形からなる3連2編成(101+201+102と103+202 +104)が在籍していましたが、単線で交換設備もなく通常は1本が30分ヘッドで 往復し多客時のみ連結運転をする運行体制でした。犬山遊園駅は小牧線の改札口 とは別で有人改札、切符の自動販売機もなく、タイムスリップしたような感じで した。廃止発表は2007年12月ですがこの時点ですでに廃止前提だったのかもしれ ません。
 また廃止される時点で名鉄唯一のアルミ車体、非冷房車でした。廃止により名 鉄は100%冷房化されています。(2009年6月 T・O)

 
MRM-101の車内からMRM-201、MRM-102を見たもの。モノレールという特殊性から 名鉄最大の車幅でした。
(2006年12月10日 犬山遊園駅)