トップナンバーアルバム

トップナンバーは試作の位置づけだそうです。今となっては前面にスカートを持たないのは少数派ですね。   平成21年10月4日 武蔵小杉


 鉄道ファン(だけではないかもしれませんが)は、「なくなる」ということに弱いですよね。 最近は「葬式鉄」なんて言葉も生まれてしまいました。 基本的には「なくなる前に普段の姿を記録しておきたい」とは思うのですが・・・。
 今回の東京メトロ9101ですが、夕方で条件が悪いのに何故カメラを向けたのか? 歳のせいか思い出せないのですが、 学生時代から当たり前に走っていた東横線と日比谷線の直通運転が打ち切られるらしい、 とウワサを聞いたのでしょう。 直通運転の廃止直前は既に本数も少なく、東急1000系のスジは限られていました。
 さて、平成3年11月の営団地下鉄南北線の部分開業に向けて用意されたのは、9000系4連8本でした。 その後の南北線の延長開業、増発に合わせて増備され、現在は6連23本の陣容となっています。
 最初の8本は車端部に固定クロスシートがあるのが特徴で、 9100(CT1)-9200(M1)-9300(M2)-9800(CT2)の2M2Tです。 まだ実現していませんが最終的に8連を想定してCT2は9800形を名乗っています。 平成7年から8年にかけて2次車が登場します。 6連5本の増備と1次車6連化の中間車ですが、クロスシートの廃止、 VVVFのGTO素子からIGBT素子への変更がありました。 編成中にGTO素子とIGBT素子が混在することを嫌い、 1次車偶数編成の9200-9300は9600-9700に改番のうえ奇数編成に、 偶数編成の中間車にはIGBT素子の新製車が当てられています。
 平成21年の5次車(22・23編成)は、 最新の設計思想が取り入れられたマイナーチェンジ車です。 3M3Tとなり9300形に代わりT車の9400形が組まれています。
 南北線=新しい路線という感覚が強いのですが、 もう部分開業から20年以上になるのですね。 昨年(平成28年)から1次車の更新工事が始まりましたので、 まだ暫くは活躍してくれそうです。 (2017年1月 H・T)


平成25年3月の東横線と副都心線の相互乗り入れ開始と引き換えに日比谷線直通が廃止されました。
先頭のクハ1003はデハ1503に改造され池上線・多摩川線で活躍中です。 平成21年10月4日 武蔵小杉