トップナンバーアルバム

渋谷駅に進入するトップナンバー01101。形式を表す「01」が小さく表記されているのが特徴です。
この付近も後何年かすれば大きく変化しているのでしょう。        2009年5月12日 渋谷駅


 子供の頃から銀座線の渋谷から日本橋までよく乗っていました。 オレンジ色の車体や駅に進入する時に一瞬照明が消えて非常灯が点灯する車内を思い出します。 また、車掌が操作するドアスイッチが「この戸」「他の戸」の二つあったことも覚えています。 今月のT・Oの友情出演は銀座線の01系をご覧ください。(2011年5月 H・T)

 私が初めて地下鉄に乗ったのは1962年(昭和37年)小学2年生の夏でした。 この時は親父に連れられて都内の地下鉄全線を走破しています。 とは言っても現在のようにクモの巣のごとく張り巡らされている地下鉄網と違い、 銀座線は全通していましたがこの年の1月に荻窪線(現在は丸ノ内線ですが、 当時新宿から西側はこう呼ばれていました)が荻窪まで開通、 3月に方南町への支線が開通し全線開業となったばかり、 また前年に南千住〜仲御徒町間で開業した日比谷線が5月に仲御徒町〜人形町と 南千住〜北千住間を伸延し東武鉄道との相互乗入れを始めた年です。 都営浅草線も押上〜東日本橋間(この年の9月に人形町まで延長)で運転されていた時代でした。
 各路線を乗り潰して気に入ったのが銀座線でした。 当時の銀座線は東京地下鉄道時代に製造された100形、1000形などが現役で活躍しており、 他線にはない独特の雰囲気がありました。特に半室運転室車両は先頭部分に座ることができ、 地下で前がよく見えませんでしたが、何となく気分が浮かれた記憶があります。  銀座線も全車を01系に揃えたばかりと思っていましたら、 東京メトロは2012年度に新1000系を導入すると発表し、 さらに2015年までに01系を全て置換えるとしています。 調べてみると01系トップナンバーである量産試作の第1編成が登場したのは1983年(昭和58年)ですでに29年が経っていました。
 さて01系ですが、1983年登場時にはVVVF制御やリニアモータなども検討されましたが、 技術が確立されておらず、千代田線6000系で実用化された界磁チョッパ制御を採用しました。 なお、最終増備車はVVVF制御となっています。 またこの形式から最初の2桁で形式、3桁目が号車、下2桁で編成番号を表すようになっています。
 ところで、登場時は従来の「古い銀座線」のイメージを打破する車両限界を最大限に使った直線的なデザインとアルミ車体を採用しましたが、 今度登場する新1000系は「古い銀座線をイメージした」としています。やはり時代が変わったのでしょうか。  (2011年5月 T・O)


銀座線は6両編成なので第1編成の浅草側は01601     2009年5月12日 渋谷駅

1962年当時の銀座線。もちろん全室運転台タイプの2000形も登場していますが、 まだ半室運転台車がたくさんいる時代でした。 この左隅に座ることが出来ればラッキーな日でした。
また、車掌さんが最後尾の客室扉で業務を行っているのが写っています。
1962年8月   上野駅