トップナンバーアルバム

新金谷駅に停車中のモハ16001(手前)+クハ16101(奥)。 2013年8月13日 新金谷駅

営業運転から外れ、新金谷の車庫に留置中のモハ16001+クハ16101。車体の傷みが目立ちます。  2014年12月22日 新金谷車両区

急行仕業についた時のクハ16101+モハ16001。優等列車表示灯が点灯していました。 2014年5月3日  抜里


 好みとは人それぞれですが、私は近鉄の2200、新ビスタ、 旧エースとか大阪市の5500など左右非対称のデザインが好きだったりします。 しかし、何故か営団6000以降の貫通路を寄せた地下鉄乗り入れ車のデザインにはあまり萌えなかったりします。 近鉄の歴代の特急車には好きなデザインが多いのですが、 南大阪線の16000系は新エースカーをベースとしながらも、 顔つきにどこか蛋白な印象があり、もう一つ物足りない気がします。 今月の友情出演は、大井川に移籍したそんな16000系をご覧ください。 しかし、本家近鉄ではまだ2連2本と4連1本の8両が現役なんですね。(2015年5月 H・T)
 私は18切符で、よく大井川鉄道まで出かけます。 と言うのは、大井川鉄道の出発駅金谷は、住まいの大磯から意外と近いのです。 大磯からはJR東日本管内だと小山が約250kmでほぼ同じです。 東海道線・東北線に乗車してもE231、E233系で面白味がありません。 もちろん、東海道線を西へ下ってもJR東海は313系と211系で同じような感じですが、 大井川鉄道まで行くとSL、ELと客車が有り、そして電車が動いています。 「昭和の香り」がして、なかなかいい雰囲気です。
 今回のトップナンバーは、大井川鉄道の16000系、モハ16001+クハ16101です。
 この車両は、近鉄南大阪線・吉野線用特急車として1965年(昭和40年)に誕生したモ16001+ク16101です。 大阪線特急車11400系(新エースカ―)の車体を狭軌である南大阪線・吉野線車両限界の合わせています。 1997年(平成9年)後継車16400系が投入された際、代替廃車となり大井川鉄道へ第2編成とともに譲渡されました。 その後第3編成(1966年製造)も譲渡されています。
 大井川鉄道へ転入にあたっては、ワンマン運転対応で運転席側座席の1列撤去やトイレ・車内販売準備室閉鎖は行われましたが、 元々、狭軌車であったため足回りや塗装や座席(回転シート)、さらには車番まで近鉄時代のままとなっています。
 2014年3月のダイヤ改正で普通列車の減便実施と十和田観光電鉄から7200系が譲渡され運用を離脱しました。 大井川鉄道は元京阪3000系など廃車後も車体を保管していますが、 2015年1月にあっさりと解体され、ビックリいたしました。 製造後50年、かなり傷んでいたのでしょう。(2015年5月 T・O)


廃車となった16000系トップナンバー編成の代わりに、運用される十和田観光電鉄から移籍したモハ7204+モハ7305。  2015年4月26日  千頭駅