トップナンバーアルバム

乗務員扉がありませんが、これは200形の時からのスタイルです。車掌さんがホームに出られませんね。   昭和49年6月 東二見

後ろ側には作業用のライトがありました。   昭和49年6月 東二見

ボールドウィンのBW-1形台車です。SLのボックス動輪のような車輪ですね。  昭和49年6月 東二見

相方のクモチ21です。こちらはパンタがありません。 架線を張っていない場所に突っ込む目的があったのでしょうか。   昭和49年6月 東二見


 「私鉄電車のアルバム」のネガからトップのネタを探したところ、 山陽の1番が複数見つかりました。 よしよしとフイルムをスキャンし、テキストを書こうとしたら、 山陽のトップナンバーが1番ではなく0番であることに気づく始末。 もう一度探してやっとこれを見つけました。
 山陽電鉄は、仲間内でも全く人気のない私鉄なのですが、 貫通顔の好きな私は案外ここの電車が好きだったりします。 顔だけでなく、京阪でも見られましたが、 四角くて平べったいベンチレーターも好きだったりします。 好き嫌いは理屈ではない、と言われますが、何なんでしょうねぇ。 もっとも、山陽の電車が好きと言いながらも「私鉄電車のアルバム」 の取材以外で高速神戸より西は乗った記憶がありません。
 山陽のクモチ20形は昭和45年に200形を改造したレール運搬用の無蓋電動貨車です。 20と21の2両があり、間にサチ40形41を挟んだ3両編成を組んでいます。 事業用車化の際に前面3枚窓がHゴム支持の2枚窓に改造されていますが、 何か国鉄のクモル23形を連想させるお顔ですね。
 古い車を改造した怪しげな事業用車が車庫の隅にいるとワクワクしたもので、 模型で再現したくなる不思議なオーラを感じたものです。 最近はどこの私鉄も車籍のない機械扱いを含めて事業用車(事業用機械?) に新車を投入することが多くなりました。 これも時代の流れでしょうか。(2015年6月 H・T)