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新製車を受け取るため横瀬からJR新秋津へ向かうE31+E34。       2008年3月25日 飯能駅


 西武・東武は自宅から遠かったこともあり、どうも個人的には親しみがありません。 そんなことで、国鉄払い下げの古典電機置換えに新車を投入していたことを知ったのは割と最近のことだったりします。 E31が昭和61年生まれということは、北斗星を牽引してきたEF81形よりも若いのですね。 今後は金谷でSL列車の回送を牽引するのでしょうか。(2010年9月 H・T)
 東急、小田急、西武、東武、相鉄、名鉄、近鉄、南海など大手私鉄でも貨物営業を行い国鉄との直通運転をしていたことがあります。 そのため機関車を自前で持ち貨物列車運行は普通の光景でした。 しかし、鉄道貨物の衰退や通勤客が増え旅客輸送を強化しなければならず、次々と貨物営業から撤退していきました。 ただ機関車は保線や構内入換え、さらには新製車両輸送などのため残されていましたが、 関東地区の大手では最後まで残っていた西武のE31形が2010年3月31日付けで除籍され動いている姿を見ることが出来なくなってしまいました。 そこで西武最後の電気機関車E31形(2代目)トップのE31を紹介します。
 「E31」は1986年(昭和61年)西武所沢工場で当時西武が保有していたE51形などの古典的な電気機関車を置き換える目的で生まれました。 車体は大形電機E851形を模していますが、台車は国鉄80系のDT20A、モータは電車用の130kWを再利用しています。 よく見ると台車が電車用で腰が低すぎるので裾廻りを黒くしてバランスとっているのが分かります。 西武は電機を大事に扱うようで常に“ピカピカな姿”で仕業についているのが印象に残っています。 除籍後も横瀬車両基地で「E43」「E52」「E61」「E71(ナンバープレートや塗装を国鉄時代のED102に復元)「E854」と伴に保存されるされるようです。 また、僚機の「E32」「E33」「E34」は大井川鉄道へ譲渡されることが発表されました。
 なお初代のE31形は伊豆箱根鉄道でまだ現役で活躍しています。 (2010年9月 T・O)