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しずてつ電車まつりで展示されたデワ1 2005年8月13日 長沼車庫


デワ1の運転室  オープンデッキで機器も簡素なものです。


デワ1とト2(ト1形)の連結  今となってはなかなか見る ことが出来ない味わいのある風情です。

 友人のT・Oが中小私鉄を好むことは以前に書きましたが、今でも 積極的に足を運んでいるようです。今年の「しずてつ電車まつり」 で仕入れた新作をご覧ください。(2005年9月 H・T)
 現在の静岡鉄道は、新静岡〜新清水間を結ぶ11.0Kmの静岡清水線だけですが、 かつては、袋井から遠州森まで結んでいた秋葉線、静岡市内線、清水市内線や 藤枝から御前崎経由で袋井までの65Kmあまりを走るナローゲージの駿遠線を有し 100Km弱の路線を持っていました。 しかし、1962年の秋葉線、静岡市内線廃止をきっかけに1964年〜70年に駿遠線、 1975年に清水市内線が廃止され、さらに平成の大合併で清水市が静岡市に吸収 合併されたことにより静岡市内のみを走る鉄道となってしまいました。
 そんな静岡鉄道が保存をしているのが、1926年(大正15年)生まれで、単車・木造 の電動貨車「デワ1」です。バッファとリンク式連結器を装備していますので、 秋葉線 いた車輌ではないかと推測しています。静岡清水線は762mmの蒸気軌道から、 1067mm・全線複線電化に生まれ変わった時に自動連結器となっているからです。 ご存知の方がいらっしゃればご連絡ください。
 このデワ1は、1980年ごろまで無蓋貨車 ト1・2と組んで保線作業に従事していま したが、東急からモーターカーが転入して引退をしています。すでに全検が切れて 本線走行はできませんが、まだ車庫内は自走できるようです。 普段は、長沼車庫の建物内で保管をされていますので、良い状態を保っています。 静岡鉄道と長沼車庫近辺の町内会共催で毎夏開かれる「しずてつ電車まつり」で 展示されています。
 静岡鉄道には、元・鶴見臨港鉄道100形のモハ20もいますが、傷みが激しくなり 最近は動いていません。このデワ1は長く動態保存をしていただきたいもので す。(2005年9月 T・O)


モハ20(モハ18形)  最近はご覧の通り傷みが目立ち、「しずてつ電車まつり」にも参加せず車庫の片 隅で眠っています。