トップナンバーアルバム


2004年10月17日   東急・田園都市線 藤が丘駅

 最近は車両番号の付け方が多様化し、どれをトップナンバーとして 認定してよいものか迷うものがあります。 従来からトップナンバーの明確な認定基準があるわけでもなく、 とりあえず「その形式の最も若い(小さい)番号の車両」ということで 選んでいます。(例外は客車の2000番台ぐらいでしょうか。) 国鉄(JR)の場合は、系列、形式が比較的はっきりしていますが、 私鉄の場合は各社まちまちで困ってしまいます。 特に最近は編成単位でナンバリングする傾向にあるため、編成内での位置が ナンバーに反映されているものが少なくありません。
 この東急5000系もそういうナンバリング体系を採っています。 上から1桁目が系列を示す「5」、2桁目が編成内での位置、3・4桁目が 追い番という構成になっています。 編成内での位置を形式と捉えれば、追い番01番の車両全部(1編成10両)を トップナンバーと見なすこともできますが、ちょっと節操がないような気がします。 1両だけ選ぶとすれば、5101(5000系の1両目の追い番01番)という あまりトップナンバーらしくない番号が妥当な線でしょう。
 ところが、5000系には5001という正にトップナンバーという番号が存在します。 つまり、10両編成の10両目は便宜的にナンバーの2桁目を「0」にしているために この番号が存在しています。 (11両以上になったらどうするんだろうと心配になりますが・・・)  どちらをトップナンバーにするか迷うところですが、今回はあえて最若番に拘らず正当に 5101をトップナンバーにすることにします。
 東急の5000系と言えば我々の年代ではアオガエルを思い出しますが、 今回の5000系は田園都市線の東武日光線乗り入れに際して2002年5月に登場した東急の最新形式※です。 東急車輛とJR東日本が共同開発したE231系と共通設計でコストダウン図っていますが、 前面はE231系とは異なっています。側面窓は熱線吸収・紫外線カットガラスを使い車内の ブラインドは省略されています。車内の各ドアの上部に2つの液晶ディスプレイが装備されており、 1台は停車駅や乗換案内を表示し、もう1台では環境ビデオや広告などを表示しています。 できればニュースや天気予報、列車の運行情報など速報性のある情報を表示してほしいものです。
 最近の5000系の話題として6ドア車の投入があります。 東急のホームページによると、 2005年2月14日より平日の一部列車に混雑緩和と遅延防止を目的に6ドア・座席格納車を 2両連結するとのことです。まずは、5104F編成の5号車と8号車(いずれも付随車)を 6ドア車に置換え、余った5504と5804は改番され今後新製される編成に組み込まれるようです。 (2005年3月 T.O)

※5000系の後、東横線用の5050系、目黒線用の5080系が登場していますが、東急の車両一覧では いずれも5000系扱いのため現時点では5000系が最新形式です。


こっちの方がトップナンバーらしい番号。中央林間寄りの先頭車5001。
2004年10月17日 東急・田園都市線 藤が丘−市ヶ尾



 5000系には上にも書いたように東横線用の5050系と目黒線用5080系という兄弟形式があります。 東急の分類によればいずれも5000系ということになっていますので、正しくは5000系の50番台と 80番台といったところでしょうか。ナンバリング体系は田園都市線の5000系と同様に2桁目が 編成内での位置となっていますので、5151と5181がそれぞれの形式のトップナンバーという ことになります。なお、東横線は8両編成、目黒線は6両編成ですので、5051や5081という 番号は存在せず、5151の反対側の先頭車は5851、5181の反対側は5681です。 各形式は車体側面窓上の帯の色で区別されています。帯の色は田園都市線が緑、 東横線がピンクがかった赤、目黒線が紺色で、正面のナンバー横にも同じ色が表示されています。
(2006年7月 T.O : 東横線用5151と目黒線用5181を追加)


2005年4月17日   東急・東横線 自由が丘−田園調布


2006年4月8日   東急・目黒線 奥沢−田園調布