トップナンバーアルバム

地下入口付近にある渡り線を通過し,地下多摩川駅に進入するクハ7601です。
手前からクハ7601(元クハ7509→デハ7601)+デハ7681(元クハ7512→デハ7651)+デハ7661(元クハ7506)となっています。
2009年4月6日 沼部〜多摩川

運用離脱間近には歌舞伎模様のシールを剥がし、7200系が登場した時のように無塗装となっていました。
2015年1月18日 雪が谷大塚車庫

蒲田側の先頭はデハ7661。デハ7200、クハ7500を連結していた時代の7600系は運転台がそのままで、 ツーハンドルなのにVVVFの音が聞こえる変な電車でした。
2014年5月23日 雪が谷大塚  撮影:H・T

中間は運転台を撤去されたデハ7681です。 乗務員ドアが残っていますが手すりが撤去されています。
2014年5月23日 雪が谷大塚  撮影:H・T

五反田・多摩川側の先頭がクハ7601、デハ7601へ改造した時に方向転換しています。 7601Fは走行写真が撮れませんでした。
2014年5月23日 雪が谷大塚  撮影:H・T



 東急沿線で育ったこともあり、東急の電車とバスは好きなのですが、 7000系(初代)と7200系だったら7000系(初代)のほうが好きです。 が、7600系と7700系だったら7600系のほうが好みなんです。 7000系(初代)は東横線時代の面影が強く、 7700系になった姿を受け入れたくないのかもしれません。
 さて、今月の友情出演はそんな7600系のクハ7601ですが、 私も画像で参加し、7600系誕生の経緯をイラストで描いてみました。
(2018年 H・T)




 今月のトップナンバーは先月の8500系に続く東急の車両、7600系クハ7601です。 この7600系は、複雑な誕生をしています。 7200系を大井町線から目蒲線・池上線へ転用しましたが、 編成替えに伴いクハ7500形の余剰が発生しました。 つまり電動車が不足してしまったのです。 そのために、クハ7500形を電装し、7600系が誕生しました。 電装化改造は、1986年(昭和61年)に実施されましたが、 7200系の抵抗制御ではなく同時期に新造された9000系と同様のVVVFインバータ制御で、 1基で2両8個電動機を制御する1C8M方式を採用、デハ7600形+デハ7650形のユニット編成となりました。 また、同時に台車をパイオニアVから8000系などと同じTS-831に交換、 冷房改造を実施し2両X3編成誕生しています。 デハ7601は、クハ7509からの改造です。当初は第2編成はクハ7500形と、 第3編成はデハ7200形と組み運用されました。 その後第1、第2編成は、旧7000系をVVVFインバータ制御に改造した7700系と編成構成を統一するため、 デハ7600形を車番を変更せずに、クハ7600形にして、 連結していたクハ7500形を電装化し、デハ7650形(7660番台)としました。 第3編成は、デハ7603を電装解除するまでは同じですが、 7200系の中間車デハ7400形(7402)をVVVF化してデハ7673とし、組み込んでいます。 その後、第1、第2編成は中間車の運転台撤去やVVVFインバータ制御の1C4M化、 台車をTS-831からTS-839へ交換、ワンマン化など数々の改造が行われています。 最終的には、9両の小世帯形式ですが、ここでは書ききれない歴史を持った形式です。 今後、機会があればまとめてみようと思います。 なお、クハ7601を組み込む第1編成は、2015年2月に運用離脱、廃車となり、形式も消滅しました。
(2018年5月 T・O)