トップナンバーアルバム

2次車以降は前面がステンレス製の角張ったスタイルになったの対し、丸みのある親しみの持てる車両です。
平成16年1月7日 仲町台駅  撮影:T・O


 1000形トップの捕獲作戦を友人のT・Oと展開したのですが、2000形・3000形も網にかかりました。 3000形はT・Oの画像でご紹介しましょう。
 3000形(1次車)は平成5年3月の新横浜-あざみ野間の開業用として平成4年に登場しました。 横浜市のルールに沿って編成番号は2000形に続く24から31が振られましたので、 トップは3000形、第24編成、1号車の3241となります。 こうなると、とてもトップナンバーとは思えない番号ですね。
 さて、3000形も横浜市の伝統に則り(?)ステンレス車体、 「く」の字形の前面デザインを踏襲していますが、変更点が多いことも特徴です。 前面にはFRPを使用したので顔つきは柔和になりました。 客用ドア部分の青色塗装をやめて一般的な帯に変更されています。 また、1000形・2000形では井の頭線の3000系と同じく、 18m3扉の車体にドア間と車端部に同じ窓を配していたのですが、 3000形では1500mm幅と大きめの客用ドアを採用、車端部の窓を大きくとり、 ドア間・車端部ともシートを6人掛けとしています。
 平成生まれの車ですので、制御装置にはVVVFを採用していますが、 2000形同様にTcとMによる4M2Tの構成は変わっていません。 車内はカバー付き蛍光灯など通勤車としては高級な仕様となっています。
 なお、2次車(3000N形)は平成11年8月の戸塚-湘南台間の開業用、 3次車(3000R形)は1000形置換え用、 4次車(3000S形)は2000形置換え用(台車など一部機器を2000形から流用)と増備が続き、 現在のブルーラインは3000形オンリーとなりましたが、横浜市交通局の財政悪化に伴い、 2次車以降は順次簡素な作りに変更されています。 合わせて車内の変化をご覧ください。(2009年1月 H・T)


天井


1次車(3000A形24-31)は天井中央にレール方向に連続したスリットの 中にラインフローファンが配置されています。また、蛍光灯はカバーが 付けられています。


2次車(3000N形32-38)ではラインフローファンのスリットの向きが90度 変更になり荒くなった印象があります。また、蛍光灯のカバーが無くなり ました。


3次車(3000R形39-52)・4次車(3000S形53-60)ではラインフローファン はドア部分だけに減らされてしまいました。


クーラー


トンネル断面の小さい第三軌条ですので、車端に載せられたクーラーは 室内側に張り出しているのですが、1次車のこの部分の天井はパネルと アルミ材で構成されています。


2次車では蛍光灯のカバーが省略されています。


3次車からはクーラー部分の内装材がFRP(?)成型モノに変更されました。


路線図


客用ドア上部には路線図とLEDによる案内表示機が設置されています。 1次車の路線図にはLEDにより現在位置が表示されます。2次車からは 現在位置の表示が省略され、単なる路線図になりました。





座席


1次車の座席は6人分の長いクッションでした。分割しなかったのは 緊急時の脱出に利用する構想があったのでしょうか。


2次車では袖の形態が変更になり、またクッションは3人づつで分割されました。


3次車以降はバケットタイプのクッションに変更、また3人づつ区切る ポールが設置されています。


車端座席


1次車の運転台後ろはボックスシートです。新製時ここは優先席でしたのでモケットの色が違います。 なお、ボックスシートがあるのは1000形とこの1次車だけです。


2次車からは3人分のロングシートに変更されました。 なお、横浜市では「全席優先席」に方針を変更されています。


窓枠


地下鉄とはいえ地上を走る区間もあるので、1次車ではロールカーテンが設置されています。


2次車からは窓ガラスに色ガラスを採用し、ロールカーテンは省略されました。


車端


1次車の車端部分の窓には中央に桟があります。


2次車からは桟が省略され1枚ガラスに変わりました。


不思議な装備


1000形以来の伝統(?)で妻板に切り抜き文字の番号表示があります。


ホームドアの導入が決まっていたのですが、4次車にも新製時に転落 防止ホロが設置されています。今となっては無用の長物ですね。